ジョグジャカルタ、ソロ、ぺカロンガンの隣、西Java地区の北岸にあるCirebon 市に、インドネシアのバティック・アートセンターがあります。 通常は「バティック・Trumi」と呼ばれているので、「バティック・Cirebon」という言葉はあまり知られてないかもしれません。市の中心部から西に4キロほど離れた場所に位置するTrusmi村にあって、Cirebonのバティック作品の中心地であり、最高峰のバティックアート材料と芸術見ることができます。
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Trusmi村では、毎日1,000人以上のバティックの職人が素晴らしい作品を作っています。 これらの人はTrusmi出身の人だけでなく、Gamel、Kaliwulu、Wotgali、Kalitengahなどの周辺地域の村人も含まれます。 主要道路に沿って1.5kmもの距離に、バティックTrusmiの店舗や、最高級の製品を展示するショールームが並んでいます。最近では、サイバートレンドに対応して、バティックTrusmiをオンラインで販売する店舗もあります。
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Batik Keraton(ロイヤル・バティック)やBatik Pesisir(コースト・バティック)など独自のスタイルに焦点を当てたぺカロンガンやソロのような他のバティック製作エリアとは違って、Cirebonは両スタイルのバティックを備えています。 ジョグジャカルタやソロと同様、Cirebonでも王宮((カセプハン とカナモマン・スルタン派)が古典的なロイヤル・バティック・スタイルを開発していますが、コースト・バティックはもともと独自のモチーフとスタイルを取り入れた貿易や漁業のコミュニティから生まれました。 ロイヤルバティックは、宗教哲学に基づくロイヤルシンボルをモチーフにしていますが、コースト・バティックはよりダイナミックで現在のトレンドに対応しています。
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一般に、Cirebonで製造されたバティックの装飾品は、Wadasan、幾何学、Pangkaan(ブカタン)、Byur、Semaranganの5つのグループに分類されます。
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Wadasanは、ロイヤルバティックスタイルを代表するCirebonバティックの古典的な装飾品です。 Wadasanのモチーフは、Mega Mendung(雲)、Singa Payung(傘で覆われたライオン)、Naga Saba(ドラゴン)、Taman Arumなど、中国王朝のデザインに大きく影響されたバティックTrusmiの中でも最も有名なものとなっています。 幾何学的なモチーフの中には、Tambal Sewu,Liris, Kawung, それから Lengko-lengkoがあります。 その名前が示唆するように、幾何学的装飾は主に線と幾何学的な形が特徴です。
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PangkaanやBungketanの装飾品は、樹木や花などもモチーフとしたバリエーションが特徴で、 これらにはPring Sedapur、Kelapa Setundun、Soko Cina、やKembang Terompetが含まれます。 Byurは花と小さな葉が特徴的で、Karang Jahe, mawar Sepasang, Dara TarungやBanyak Angrumなどのモチーフを織り交ぜて作られます。Semaranganの装飾は、特定パターンのモチーフを繰り返し使用している点を特徴としており、Piring SelampadやKembang Kantilなどと呼ばれています。
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Trusmi村のバティックの歴史は、Sanan Gunung Jati(ジャワ島で最初にイスラム教を広めたといわれる9人のイスラムの後見人、Wali Songoの一人 )の忠臣であったイスラム教指導者Ki GedeTrusmiによって広められたと言われています。 彼は村にイスラム教を広めながら、バティックアートを人々に伝えました。 Ki GedeTrusmiの存在は、村の名として永遠に受け継がれており、今日でも村人たちに崇拝されています。 彼の墓はよく手入れされ、4年ごとにTrusmiの村の人々はGanti WelitとGanti Sirap(墓の屋根を変える)という儀式を行っています。
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