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インドネシアのバティックを楽しめる5つの博物館

 

インドネシアの本格的で高度に発達した芸術である「バティック」は世界的にも有名で、ユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作」にも認定されています。インドネシアの重要な文化の一つであり、インドネシア人の日常生活に深く根付いています。バティックの伝統は世代を超えて受け継がれ、伝統的な手描きのものから、より現代的なファッションの象徴へと、何世紀にもわたって進化してきました。

バティックについてもっと知りたい、インドネシアの文化を理解したい、自分自身でバティックを作りたいという方には、これら5つの博物館がぴったりです。

 

1 | インドネシア国立博物館(ジャカルタ)

ガジャ博物館(象の博物館)とも呼ばれるインドネシア国立博物館は、ジャカルタの中心部に位置しています。博物館の前庭には1871年にタイのチュラロンコン国王が来館した際に贈られた大きなブロンズ製の象の像があることから「象の博物館」と呼ばれています。14万点以上のコレクションを所蔵し、先史時代、紋章学、植民地時代、陶磁器、民族学的コレクションから、先史時代や植民地時代の他の文化的遺物に至るまで有するこの博物館は、ジャカルタへの旅行で必ず訪れるべき場所です。

非常に美しく歴史的にも重要な素晴らしいコレクションの他にも、伝統舞踊教室やキッズコーナー、バティック・ワークショップなどが開催されています。プロのバティック・アーティストによるワークショップでは、インドネシアのバティックに関する知識、技術、スキルを得ることができます。

2 | ウレン・センタル博物館(ジョグジャカルタ)

ウレン・センタル博物館は、市内中心部から約25キロ離れたカリウランの観光エリアに位置しています。トリップアドバイザーでは、インドネシアで最高の博物館としてランク付けされています。マタラムの遺産のコレクションに加え、絵画、書簡、写真、伝統的な楽器、きれいに整理されたバティックの服など、様々なコレクションが展示されています。

この博物館の建築は、ゴシック様式とジャワ様式を組み合わせた、他に類を見ないデザインとなっています。ウレン・センタルでは他の博物館とは異なり、長い文章による説明ではなくツアーガイドやミュージアムガイドが来館者にコレクションの説明を行っています。この博物館には様々なタイプの部屋がありますが、バティックについて理解し学びたい方は、スラカルタ・ヴォルステンランデン・バティックルームとペシシラン・バティックルームがメインになるはずです。この2つの部屋では、バティック全般について、バティックの種類やモチーフ、そしてジャワの人々の生活と切り離すことのできないバティックの歴史を学ぶことができます。

3 | ダナル・ハディ・バティック博物館(ソロ)

ソロはバティック発祥の地と考えられています。バティックの素晴らしいコレクションを見ることのできるソロの博物館の1つは、ダナル・ハディ・バティック博物館です。Ndalem Wuryaningratan地域のソロ文化遺産複合施設内にあるこの博物館は、ジャワの貴族様式の豪華なデザインが特徴で、さまざまな地域や時代に属する1,000種類以上のバティックコレクションを展示しています。インドネシアで最大のバティックコレクションを所蔵する博物館として、インドネシアの記録博物館(MURI)に認定されています。


バティックの模様の背景にある歴史を学び、オリジナルのバティックとプリントバティックの見分け方を知ることができます。しかし、楽しみ方はそれだけではありません。体験型のバティック・ワークショップに参加して、自分だけのバティックを作ることもできます。

4 | ネカ美術館(バリ島ウブド)

ウブドはバリ島の小さな村で、美しい田園風景、幽玄な建築の美しさ、歴史的な芸術、文化、伝統に溢れている場所ですが、美術館やギャラリーも数多く存在します。バティックについて学ぶために訪れることができる魅力的な美術館の一つが、バリ島のネカ美術館です。絵画、バティック、クリス(短剣)、彫刻などの幅広いコレクションがあります。

ウブドのクデワタンにあるジャラン・ラヤ・チャンプアンにあるネカ美術館のデザインは、伝統的なバリ建築の影響を受けており、美術館は非常によく整備され、整理されています。したがって、訪問者は快適に美術館を見学することができます。バリの芸術や文化を理解し、鑑賞するのに最適な場所です。

 

5 | アグン・ライ美術館(バリ島)

アグン・ライ美術館(ARMA アルマ)は、ウブドの中心部から徒歩圏内にあります。1996年に正式に設立されたアルマは、バリの芸術と文化の保存と発展に生涯を捧げたアグン・ライによって設立されました。インドネシアの伝統、特にガムランやバティック、バリ舞踊とその歴史、バリ料理、木彫りなど、バリの芸術文化を学びたい方には最高の選択です。

アルマでは、様々なコレクションの展示以外にも、伝統舞踊やバティック・ワークショップ、絵画教室、文化セミナーなどのイベントも多数開催されています。バティック・ワークショップに参加することで、バティックの作り方を学ぶことができます。

 

バティックをより深く理解し、インドネシアの活気に満ちた文化と歴史を深く掘り下げるには、美術館を訪れることが最良の方法です。インドネシアの豊かな文化に浸り、自分だけのバティック作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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