タングココ自然保護区の忠誠でロマンチックなメガネザルはビタンのアイコン
北スラウェシのマナドに行く際は、とても小さくてかわいいメガネザルが見逃せない。メガネザルはビタンのタングココ自然保護区やレンベ海峡で見つけることができる。
このかわいいメガネザルは、最も小さい霊長類で手の中にすっぽり収まるサイズだ。あなたを見つめるあの目は体の大きさに比べるととても大きい夜行性動物のメガネザルの大きな特徴だ。体長は10から15センチほどで、体重は80グラムほどしかない。
スラウェシの森特有の、絶滅危惧種に指定されているメガネザルは小さな体ながらもすばしっこく、バッタや昆虫などの食料を得るために木から木へとジャンプする。またメガネザルは体よりも長いしっぽを持っており、長い指は3メーターの距離を飛んでも枝につかまれるようになっている。
これらの特徴に加え、メガネザルはとても忠誠的な生き物だ。その理由は、一生涯同じ配偶者と寄り添って生きていくため。たとえ片方が亡くなったとしても、新しいパートナーを選ぶことはない。
彼らはスラウェシタングココ自然保護区で人が近づいても怖がらないといわれているクロザルとともに一緒に暮らしている。
スラウェシクロザルは地元でヤキと呼ばれ、家族やコミュニティで暮らし、基本的には陸上に生活し、とても社交的だ。このクロザルも絶滅危惧種に指定され、スラウェシでは約5000匹、タングココでは約2000匹しか生息していない。彼らは葉やフルーツを主食としていて、蛇やラットを食べることもあるようだ。
もし時間がなかったり夜間に森のトレッキングをする勇気がなかったりした場合でも、メガネザルやクロザルだけでなくスラウェシに暮らすバビルサ、マレオ鳥、黒オウムなどもビタン近くのタンドゥルサズーロジカルガーデンで見ることができる。