世界中に何千人ものフォロワーを持つ10人のオンラインインフルエンサーが、2017年8月23日~ 9月6日、観光省の"Trip of Wonders"に参加し、インドネシアの信じられないほど美しい水中の奇跡を目の当たりに。彼らはマスターダイバー、アドバンスダイバー、主要なダイビングマガジンへの定期寄稿者で、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ブラジル、スペイン、マレーシアから集まりました。 訪問先の1つは、東ヌサテンガッラにあるインドネシアで最も遠い島の一つであるアロール島で、ティモール・レステの国境に位置しています。
ダイビングスポットについてこう語ります:
アロール列島は豊かな20の島で構成されており、南には東ティモールとオマーベ海峡が接しています。少なくとも50以上のダイビングスポットが知られており、アロールの澄み渡った海と水中の素晴らしさは世界中のダイバーを魅了しています。海中ではスロープや浅い洞窟、岩棚、垂直壁、オーバーハング、スイムスルー、峡谷、ドロップオフが見られ、平均水温は25‐29度です。ときどき、マンボウ(モラモラ)、オナガザメ、シルバーティップ、オオテンジクザメ、シュモクザメ、アラフラオオセ、デビルレイ、メガネモチノウオの群れが自由に泳ぐ様子を見ることもできます。また、巨大イソマグロ、ナポレオンフィッシュ、ジャイアントリーフレイ、トビエイ、ヨゴレ、ツマグロ、タマカイ、バラクーダの群れ、ロウニンアジなども見ることができるかもしれません。さらに運がいい日には、マンタやジンベエザメ、カジキ、イルカ、ジュゴンを見られることも。ダイビングには4月から12月中がベスト。2017年8月から始まったTrip of Wonders、世界のダイバーたちを魅了したとび切りのダイビングスポットを5つ紹介します。
1 | The Babylon
アロールの旅、最初のダイビングスポットはここ。数十の砂棚を備え、素晴らしいウォールダイブを体験できます。また小さな魚や、色とりどりのサンゴも多く見られることで知られ、透き通った視界は広角レンズ撮影者でもマクロ撮影者でも楽しめます。
私たちが訪れた際にアローラの漁師が、Bubuと言われる伝統的な漁の仕掛けをしていました。Bubuは竹と籐を織ったもので作られ、2重の円筒形の形をしています。サンゴの隙間に仕掛けたり、海面のすぐ下に浮かばせたり、船で引っ張って漂流させる事もできます。島民は掛かった魚すべてをとるのではなく、必要な分だけをとったら残りは海に返します。海の持続と豊かさを大切にしているんですね!素晴らしい!
2 | Mike's Delight
大きな岩がある険しい斜面が見られ、激しい潮流の危険性があるが、遠洋のものを見るにはとてもいいスポット。バラクーダやカメ、ミノカサゴ、ウミヘビ、ロブスター、ハコフグ、ときどきツマグロも見られます。たくさんの子どもたちが目を輝かせて、楽しそうに遊んでいました。シュノーケリングの際には、海面近くに仕掛けられたbubuを見ることもできますし、フィンを伝って流れてくる寒流を感じることもできます。水中の美しさを楽しんでいる間に、簡単に流されていってしまうので、急な潮の流れには常に注意を払っておくようにしてください。
3 | The Aquarium
多様な生物に会うことができ、水中は信じられないほどに透き通っています。緩やかな傾斜と浅瀬のソフトコーラル、漂流も穏やかなのでリラックスしたいときのダイビングにオススメ。多様な魚とアカエイがさまようダイビングスポット。
4 | Clown's Valley
ダイバーたちお気に入りのダイビングスポットの一つ。いろんな種のアネモネや素晴らしいカクレクマノミの群れを見ることができます。そのアネモネの豊富さから、海洋生物学者からは世界のアネモネの発生地とも言われています。何千ものアネモネがサンゴを覆う様子は生きたタペストリーのようです。水中の魚たちが繰りなすフェスティバルと木のボートに乗った元気いっぱいの子どもたちが皆を楽しませてくれます。ここにいる子どもたちは、文字通りの最高な遊び場を知っていて、将来はスイマーかダイバーになること間違い無しですね。見事なほどにきれいでリフレッシングなこのスポット、太陽の下で楽しむには最高の場所です!
5 | School's Out
アローラ島で単身4000回を超えるダイビングを経験している一流のダイビングマスターDonovan Whitfordによると、このスポットの名前は次の3つの理由から来ているのだと言う。1つ目の理由は、ダイビングのスタートスポットにある。そこからちょうど海面を見下ろすように立てられた学校を見つけることができる。そして2つ目は、学校が休みのとき(school's out)にときどき学生たちがダイバーを見ては、集まってきて元気に歌を歌うことがあるからだそう。そして最後は、水中でサメやタコに加え、数多くの魚の群れ(schools of fish)を見ることができるからだそうだ。
ボートから見える白い砂底、魅惑的なターコイズ色の水を楽しむことができますが、常に急な潮流に備えてバディとの距離感を保つ必要があります。
アローラ島は他のインドネシアの有名なダイビングスポットから離れたところにありますが、だからこそ海の不思議を経験したいダイバーにとっては一度は訪れておきたい場所なのです。とっておきのカメラやドローンを持参して、奇妙で魅惑的な水中の生物を記録に残してくださいね。あなたの周りを素敵なイルカの群れが泳ぐのを見られるかもしれません。
*Trip of Wonders 2017とwww.divealordive.comの共同記事。アローラ島で20年以上のダイビング経験をもち、 アローラの素敵なダイビングスポットを紹介してくれました。