インドネシア人が“パレンバン”という地名を聞くと、まず最初に思いつくのは地元のソウルフード“ペンぺ”です。
その風味ある魚肉の練り物は多くの人を魅了する人気の食べ物ですが、南スマトラの首都パレンバンは近年改装を経て魅力的な観光地にもなっています。
パレンバンは“2018 Asian Games(アジア大会 2018)”の開催場所に選ばれたこともあり、街全体が観光客を歓迎するための整備が進んでいます。
リバーサイドエリア周辺を中心にInstagramに映える絶好の撮影スポット多数!以下で紹介する観光スポットをチェックしてみましょう。
1 | スカナ川沿い
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ムシ川沿いのKelurahan 7 Ilir IT Iにスカナ村という集落があります。その村はパレンバンの先住民が暮らしていた村として知られ、
かつてオランダ軍が侵攻してきた際の最後の砦となった場所です。
パレンバン国時代、貴族の集落だったスカナ村の建物は100年以上経った現在も健在なので、スカナ村はパレンバンの旧市街とも呼ばれています。
昨年末から整備が進んでいるスカナ川の両側にある建物やアスファルトは、様々な色や模様で彩られています。
街の活性化はスラムの印象を無くすだけでなく、地域をより魅力的にする活動になっているそうです。
Address: Sekanak riverside area on Kelurahan 27-28 Ilir, Kecamatan Ilir Barat (IB) II, Palembang
2 | グダン・ブンチット壁画
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グダン・ブンチットまたはブンチット倉庫と呼ばれる倉庫はRumah Baba Boen
Tjitという複合施設の中にあります。ここはかつてパレンバンの豪商たちの集合団地で、当時Baba Ong Boen Tjietと呼ばれていました。地元に伝わる話では、ムシ川沿いに中華系の男が大邸宅を建てたおかげでスムーズに交易品を倉庫に運べるようになったそうです。
The Ong Boen Tjit 集合団地は現在 Baba Boen Tjit 市場という名前で観光地化しています。毎週末営業しており、ペンぺや小豆アイスなどの特産品がお求め頂けます。
Baba Ong Tjietの訪問者にはカメラの持参を推奨しています。市場の外には政府が芸術推奨エリアとして指定した“ブンチット倉庫壁画”があるからです。
現地のアーティストを招聘してトリックアートやAsian Games 2018のマスコット・キャラクターのBhin BhinやAtung, Kakaが描かれています。
Address: Jl. Ki Gede Ing Suro, Kelurahan 29 Ilir, Kecamatan Ilir Barat II, Palembang
3 | トゥグ・ブリド
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4年に1度のスポーツの祭典に先立って、the plaza kuto Besak Fortressに街の新たな象徴として“トゥグ・ブリド”を建設しました。銀色に輝く12メートルの魚型のモニュメントはムシ川に向かって水を噴出しています。
“ブリド”はムシ川及び南スマトラの河川に生息する魚の一種で、非常に希少な魚と言われています。
その為、ムシ川のアイコンとして“トゥグ・ブリド”が建設されました。
Address: Jl. R Sukamto No.44, 8 Ilir, Ilir Tim. II, Palembang
4 | ムシ・ブルコラック
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近年、世界的にカラフルな街並みに注目が集まっており、パレンバンにあるムシ・ブルコラックもその一つと言えるでしょう。
ムシ川の岸にある約1,000軒の家は鮮やかな色でペイントされており、多くの観光客のお目当てになっています。
ペイントは実に2キロ先まで続いており、筏などの水上住宅も同様に色付けされています。
そのエリアは以前までスラム地帯でしたが、現在は観光政策が進み、地元の手芸屋やテンペ販売店が軒を連ねる観光エリアとなりました。
5 | イリール16市場
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イリール16市場はパレンバンで最大規模にして最も賑わうマーケットです。アンプラ橋の傍で開かれており、
現地フードはもちろん土産物や特産品の布Songketも手に入ります。
創業は1821年、植民地支配をしていたオランダがこの地域の経済を発展させる目的で、
ムシ川に流れ込む小さな川、トゥンクルク川の岸から始めたと言われています。
市場へのアクセスは比較的簡単です。空港から“トランスムシ”というバスをご利用下さい。バスの利用中はスリにお気をつけて!
Address: Jln. Pasar 16 Ilir, Kelurahan 16 Ilir, Kecamatan Ilir Timur I, Palembang
6 | イリール26のペンぺ市場
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“ペンぺ”を食べずしてパレンバンに来たとは言えません!ペンぺは“Kito Galo”とも呼ばれ、至る所で食べられる地元民のソウルフードです。店舗が非常に多く迷ってしまいそうですが、“Pempek Village 26 ilir”と呼ばれるペンぺ市場に行くのがおすすめ!
市場に入ってすぐにショーケースに並んだ美味しそうなペンぺが目に飛び込んでくるでしょう。味付けも店によって様々。価格帯は小さいものでRp. 2,000前後、大きなものでRp. 10,000ぐらいでお求め頂けます。
“Kampung Pempek 26 ilir”へのアクセスはトランスムシというバス、または現地タクシーで向かえます。ちなみに観光地のパレンバン市役所はここから300メートルです。
Address: Jl Mujahidin, Pasar 26 Ilir, Palembang
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