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カラヲ

 

ジャバのバティック、パレンバンのソンケット、メダンのウロスに比べてまだ知名度はそれほど高くはないが、スラウェシのトミニ湾の北、ゴロンタロで作られている透かし細工の刺繍はそれらと同じくらいの職人技術がある。この細工の特徴は、複雑な模様と質、ケラワンの限られた人が持つ職人技で、これらの特徴が合わさって価値の高い文化工芸品になる。ケラワンはゴロンタロの刺繍の遺産と文化が何世代も受け継がれてきた場所だといっても過言ではない。

ケラワンはその土地のコミュニティーと関連しており、カラヲは忍耐、勤勉、ケラワンの職人技の集合体で、この3つの要素は美しい刺繍を作り上げるために必須である。刺繍の過程はマカラヲと呼ばれ、17世紀から今日まで世代を超えて受け継がれてきた。

ケラワンを作るための技術はソンケットやバティックで使われる機織りの技術とは異なり、さらに複雑で、独特のプロセスを要する。刺繍の模様、デザイン、モチーフは始めに正方形に区切られた紙に描かれる。そして、基本の素材である生地を切ります。生地の用意ができたら、その素材からより糸となっている生地の層を取り除く。このようにして刺繍を向い込むスペースを作る。始めの生地にあったより糸を抜く作業は勤勉さやスキルが求められ、精巧に行われなければなりません。生地にスペースができたら、刺繍モチーフを縫い込む準備が整う。

昔、より糸の多くは綿糸が使われていたが、現在のケラワンでは様々な素材が使われるようになり、金糸や銀糸がデザインとして使われることもある。刺繍に使われる色や素材は、製品の最終形の豪華さや見た目によって異なる。ケラワンの刺繍は女性の洋服だけでなく、男性用にも使われる。ケラワンのモチーフはテーブルクロスやネクタイ、財布、帽子、ハンカチ、スカーフ、扇子、など様々なアクセサリーにも利用される。

ケラワンの生地を作るには一週間から一か月までかかるものもある。生地のタイプや刺繍に使われる糸のタイプ、デザインの大きさ精巧さなどによってどれくらい時間を要するものなのかが決まる。当然、シンプルな模様に比べ細かな模様は時間がかかる。生地の質、職人のレベル、模様や色の複雑なコンビネーションによって価格も変化する。ケラワンの作品には忍耐が必要とされ、ゴロンタロのケラワン生地はRp.125,000からRp.750,000の価値を持つ。ケラワンモチーフの装飾品やアクセサリーは様々な種類があり、上記の違いによって価格が上下する。

ケラワンの生地に興味を持った方へ、ゴロンタロにはいくつかの芸術センターがある。

メナライルム、サイエンスタワーはケラワンの有名な中心地である。ゴロンタロ地区のリンボト地域、ブロタ村にある。ゴロンタロのブロタ村にはポンドックカラヲと呼ばれるもう一つのケラワンセンターもある。

ブロタにはたくさんのケラワンの職人や熟練工がいる。この村はカンプンカラヲとも呼ばれている。中心的なケラワンセンター以外にも、ケラワンの生地やアクセサリーはゴロンタロの様々な工芸品店やお土産店で買うことができる。

ケラワンの製作には複雑な作業や時間がかかるため、今後衰退していくかもしれない。しかし、地元の人々や観光客のおかげでケラワンはその商売を続けることができている。政府機関もケラワンに美しさを守るために職人と力を合わせて、普及に力を入れている。

  カラヲフェスティバルはその第一歩で、この上品な刺繍のプロモーションのために開催された。2011年12月17-18日に第一回が開催され、毎年開催される計画を進めている。これは文化を守るだけでなく、地元の経済の支えにもなっている。

 

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