2020年7月時点で、インドネシアの観光収入から58億米ドルが失われると推定される中、インドネシアはコロナウイルスで打撃を受けた経済を戦略的に回復させることを計画しています。政府はアラブ首長国連邦、中国、韓国、シンガポールなどの国々と二国間の旅行回廊の構築について交渉しています。また政府は、経済的・外交的な結びつきを強化するため、必要な労働者のインドネシアへの渡航を認めるようにも各国と交渉を続けています。
これらの二国間協定は一般の人々を対象としたものではありません。これはインドネシアの経済活動を促進するために、ビジネス渡航者専用に設定されたものです。言い換えれば、インドネシアは外交的または基幹事業のビジネス目的で渡航する人々のために、アラブ首長国連邦、中国、韓国、およびシンガポールとの旅行回廊の取り決めを確立しています。
二国間協定は国によって異なりますが、これら4か国の渡航の手配はすべて同様の手順と規制に従います。インドネシアへの渡航を予定されている方は、以下の点を考慮する必要があります。
1 | インドネシアに入国する外国人は、アラブ首長国連邦、中国、韓国、またはシンガポールの国民の基幹事業のビジネス渡航者でなければなりません。
2 |すでにインドネシアと渡航協定を結んでいる政府、機関、企業などの保証人から招待されていること。
3 |保証人が旅行者に代わって、インドネシアの電子ビザ(e-Visa)を申請すること。
4 | 渡航者は出発前に、出発時刻72時間前に発行された陰性のPCR検査証明書を取得し、また帰りのチケットを提示する必要があります。
5 | インドネシアの決められた入国場所に到着した渡航者は、健康診断とPCR検査を受ける必要がありますが、これらはすべて自費で行われます。
6 | PCR検査証明書を取得するまで、渡航者は非居住者用の宿泊施設に自費で滞在しなければなりません。検査結果が陰性であることを提示した場合のみ、インドネシアでの出張目的を遂行することができます。
7 |公共交通機関以外の交通機関、または派遣先や派遣元の機関が提供する交通機関を利用しなければなりません。
8 | 渡航者を後援する政府または機関は、渡航者がインドネシアに滞在している間、全てのインドネシアの健康プロトコルに従うことを保証する義務があります。
インドネシアと上記の国々との間の二国間交渉はそれぞれ異なるため、これらの渡航の手配は特定の要件や規制が適用されます。適用される特別な利用規約は次のとおりです。
シンガポール:
電子ビザ(e-Visa)が承認されたら、渡航者は旅行履歴をElectronic Health Alert Card(e-HAC)アプリケーションに提出し、出発の72時間前に行われたPCR検査結果と有効な帰りの航空券またはフェリーチケットを提示する必要があります。チャンギ国際空港またはタナ・メラ・フェリーターミナルのいずれかを出発し、インドネシアの2つの入国ポイント、スカルノ・ハッタ国際空港またはバタム・センターフェリーターミナルのいずれかに到着する必要があります。PCR検査の結果が陰性の場合、渡航者はインドネシアへの出張を続行できます。インドネシアでの最大滞在日数は30日です。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。
中国:
電子ビザ(e-Visa)を申請する際には、申請者の保証人がインドネシア投資調整委員会(BKPM)から推薦状を取得し、どの都市に渡航するかを通知する必要があります。適用される規則に基づき、政府は申請者のインドネシア訪問に応じたビザを発行します。中国国民は、インドネシア国内のすべての国際空港を経由してインドネシアに渡航することができ、民間機やチャーター機によるインドネシアへの直行便を利用することができます。到着後、訪問者はその地域で確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例を追跡するためにPeduliLindungiアプリケーションをダウンロードする必要があります。訪問者は14日間、積極的にモニターされます。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。
韓国:
韓国国民または居住者がインドネシアに渡航する場合、以下の4つの入国ポイントを利用できます。スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、ングラライ国際空港(バリ)、ジュアンダ国際空港(東ジャワ州シドアルジョ)、クアラ・ナム国際空港(北スマトラ州デリ・セルダン)です。到着後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定症例を追跡するためにPeduliLindungiをダウンロードする必要があります。また14日間、積極的にモニターされます。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。
アラブ首長国連邦(UAE):
アラブ首長国連邦国籍の方は、特定の渡航目的に基づいて、ビジネス目的のシングルエントリービザ、就労目的の限定シングルエントリービザ、または外交目的の外交およびサービスビザが与えられます。アラブ首長国連邦国籍の方がインドネシアに入国できるのは、スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、ングラライ国際空港(バリ)、ジュアンダ国際空港(東ジャワ州シドアルジョ)、クアラ・ナム国際空港(北スマトラ州デリ・セルダン)の4つの入国ポイントです。招聘機関および在ジャカルタUAE大使館は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の軽減のために施行されている現地の規則を渡航者が厳守することを保証する必要があります。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。
他の国との間でも、同様の旅行回廊を作ることが検討されています。最近では日本とインドネシアの間で二国間のトラベルバブルが制定され、具体的な取引規定の完成が待たれます。これらの旅行回廊はインドネシアの経済回復への希望に満ちた道筋であり、インドネシアを訪れる外国人観光客に有望な未来をもたらすものです。
電子ビザ(e-Visa)申請の準備をしている間、インドネシアへの楽しい出張を計画することができます。インドネシアにはいきたいところリストに載せるべき場所や、快適なコワーキングスポットがたくさんあるので、効率よく仕事ができ、思い出に残るような体験ができるはずです。
ソース:
https://www.thejakartapost.com/paper/2020/11/06/ministry-prioritizes-four-regions-for-tourism-rebound.html
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/singapore-indonesia-reciprocal-green-lane-business-travel-13260686
https://safetravel.ica.gov.sg/indonesia/rgl/requirements-and-process
https://news.cgtn.com/news/2020-07-30/China-Indonesia-FMs-talk-on-travel-bubble-South-China-Sea-Syl1MCoy9G/index.html
https://kemlu.go.id/portal/id/read/1603/halaman_list_lainnya/travel-corridor-arrangementfast-lane-indonesia-tingkok
https://asia.nikkei.com/Politics/International-relations/Indonesia-South-Korea-reopen-borders-for-business-from-Monday
https://kemlu.go.id/portal/en/read/1602/halaman_list_lainnya/indonesia-south-korea-travel-corridor-arrangement
https://www.aseanbriefing.com/news/indonesia-uae-establish-travel-corridor-salient-features/
https://kemlu.go.id/portal/en/read/1625/halaman_list_lainnya/safe-travel-corridor-arrangement-indonesia-uae
https://go.kompas.com/read/2020/10/25/210517474/japan-agrees-to-travel-bubble-with-indonesia-for-essential-business?page=all
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